さとう陽子 「世界のすきに、」
Yoko SATO

 

 

作家ステートメント

私は作品をつくっていると元気になる。
効率、勝敗、損得のような価値観ではつかめない、世界の多面的な捉え方の面白さ深さを作品で表現することが出来るから、生き生きと生きられる世界は現実に確かにあると感じられるからだ。
それならば 侵略に怯え息を潜めて暮らす人の、心身の不自由や病いに耐える人の、明日の食事に悩む人の、その当事者の眼に私の作品はどう映るのか。
私は目を逸らされるような作品をつくりたくない。ほんの一瞬でもその眼に留まって欲しい。もし作品が現代の問題を荷なう当事者の眼に少しでも留まるものになったとしたら、それは当事者を証明する作品になる。それが気づかれない程の小さな共振だとしても。それが一秒を生きられる一音律に過ぎないとしても。私はそんな作品をつくりたい。
作品のもつエネルギーは消えることは無い。受け手一人一人に光を当てて

さとう陽子 2024年10月

Yoko SATO’s solo show is on from Saturday 5th October.
Keiko Kurashina
Gallerist, 1010Art Gallery

 

Yoko SATO さとう陽子
「世界のすきに、」
Saturday 5th October  – Sunday 20th October
11:30 – 18:30 水曜休廊 closed on Wednesdays