Mizuho TANAKA
– 忘れるということ 

 

 

作家ステートメント

「忘れるということ」は悲しい。忘れることも忘れられることも、切ない。でも人は全てのことを背負って抱えて行くわけにはいかないから、歩けるくらいに忘れて捨てて進んで行くのだと思っています。

忘れてしまったけれど楽しく幸せだったこと、忘れたふりをしている哀しかったこと。ふとした拍子に思い出してしまうこと。

そんな「忘れるということ」を様々な素材や技法で表現してみました。

企画.デザインの仕事をしているときに趣味でキルト作りをはじめ、2000年から百貨店のキルト展等に出品。その後、キャンバスにアクリル絵の具の平面作品に転向して2004年に初個展。それから毎年銀座.青山で個展を開催しています。

2015年頃から紙、布、自然素材を使った立体の制作もはじめました。

1つの技法や素材を突き詰めていくのではなく、その時々に表現したいことに向いているものを探しています。

ここ数年は人の感情の細やかな動きをテーマにしていて、まず最初に個展のタイトルを決めて、それを表現する制作をしています。

具体的な心の動きを抽象表現するのはとても難しいですが、挑戦していきたいと思っています。

田中みづほ  2024年7月

 

Mizuho TANAKA 田中 みずほ
– 忘れるということ-
Monday 22th July  – Monday 5th August
11:30 – 18:30 水曜休廊 closed on Wednesdays